先日、ポールオースターの『インヴィジブル』を読みまして。
オースター読むのって年単位ぶりくらいかもしれない。
このタイトル、『不可視』見えないもの、見ることができないもの、の通り、ものすごく物語じたいがつかめず、頼りなく、寄る辺なく。ひとつの出来事は、あるひとにとっては「あったこと」で、また別のひとにとっては「なかったこと」
そこで、オースターのいつものフレーズ「ヴァージョンAとヴァージョンB、どちらもが本当の物語なのだ」と。
良かったです。はー、次は何を読もう。
以上、前振り終わり。
えー、わたしは映画の小ネタとして、こんな記事や、こんな記事、これとかこれとか、書いて来たわけですが。
よく考えると(よく考えなくても)。
殺人鬼に出くわすことも、ぞんびのいる世界も可能性としては非常に低いです。いや、ゼロだ。
なにげない日常、その営みの中で、うっかり事件に巻き込まれるかも知れない、その可能性の方がまだ高い(かもしれない)!
そんな時に思い出して欲しいのわたしはこんなことばっかりノートブックに書いている映画に学ぼうパート4!
今回はアクション&サスペンス編!
【空編】
・飛行機なんて、こんな危険な乗り物には乗ってはいけません。乗らない。抜本的解決です。乗らないようにしましょう。もうこの選択しかない。
修学旅行で飛行機に乗る時、なんだかいやーな予感がしたら、即! 即!! 離脱しましょう。
参加をやめる! やめる勇気!! 大切!!
あと、お天気が悪そうなら諦める。次の便にする、日を改める。その一便を遅らせることが、自分を救います。遅らせる勇気、大事。
それでも乗らなければならない場合
・よく調べましょう。同じ便にテロリストやテロリスト支持者が乗っていないかどうか、犯罪者の移送などのパターンもあります、要チェックです。
・裁判の重要な証人と乗り合わせると、それも大変かも知れません。
その証人に裁判で証言されると困るひとが、たくさんのヘビを飛行機に仕掛けることもあったりします。
・乗る機会はないと思いますが、大統領専用機にも乗らない。もってのほかです。
・空港のチョイスも大切です。となりに教会がある空港は使わない。
・クリスマス時期には乗らない。
・あと、状況的にちょっと難しいかも知れませんが、アメリカの飛行機に乗った時などは、航空保安官を信じましょう。彼らも仕事なのです。身体検査など不愉快かもしれませんが、ちょっと手間はかかったとしても、回り回ってそれが自分を救うのです。協力、大切。
・それでも、パイロットがお酒飲んでたり飲まなかったり、そういう飛行機に乗ることになるかも知れません。難しいねー。
・緊張した機内を動画に撮って、SNSなどにあげるなどもってのほかです。ですが、逆にその動画が乗客を救うカギとなることもあります。ネットリテラシーを守ってほどほどに。
・モールス信号はとても大切です。発する側としても受信する側としても。簡単な符牒だけでも覚えておきましょう。
SOSは・・・― ― ― ・・・です(ですが、何かの合図を三回、等間隔で繰り返すとSOSになるっぽいです)。
wikiではこんな感じで >> モールス符号の SOS
・空港に荷物を忘れない。これは絶対にだめ。どんなに荷物が多くても、必ず数を数えて全部揃ってから空港を出ましょう。
【海編】
・船なんて、こんな危険な乗り物には乗ってはいけません。乗らない。抜本的解決です。乗らないようにしましょう。
・どんな豪華客船でも乗らない。だめです。
・豪華客船の処女航海などもってのほか。乗ってはいけません。
・船がひっくり返ったら。覚えていて下さい「上へ」これです。「上へ移動する」
あと、上を目指してみんなで移動するときは、女性、子供、お年寄りを「足手まといだ!」「俺達は別行動する!」とか言ってはいけません。助かりません。協力大事。
・嵐の日で、天候が悪そうなら、出航はいざぎよくあきらめる。
・もし、あなたが漁師さんで、漁獲量が不調でも、そういう日もあるさと納得する。あせる気持ちもあるかとは思いますが、むきになって沖へ出ない、天候が悪いのに漁へ出ない。
・海の生き物にも注意です。
海で遊ぶとき、泳ぐときは浅瀬で。すぐに岸へ戻ってこられるくらいの場所にいましょう。
・ただ、昨今は、嵐に乗って海の生き物が飛んできたりしているとか。
・その海の生き物がぞんび属性を持ってたり、頭が複数あったりするパターンもあるようです。要注意。
・「◯◯は海の生き物だからー」と言って油断していると、川に出現することがあるようです(あるんだ)。
・突然、海から現われた巨大な生物とか、海で遭難して、助けられて連れ行かれた島に、半獣半人がいたりして、そこの島の主の博士の娘が、とってつけたように主人公に「あなたの手、とっても綺麗ね」とか言う、とか、海関係はイロイロあるのですが、んー、どっちかというとホラーとかSFになってしまうので、またの機会に。
【陸編】
・地下鉄を含む電車、バス、自動車なんて、こんな危険な乗り物には乗ってはいけません。
だめです。おうちで過ごしましょう。
地下鉄ジャックされて、人質にされるなどの可能性も大アリです。危険です。
他にも、地下鉄に乗っていなくても、地下通路を銀行強盗が逃走中だったり、そこでコンサートを開いたりすることになるととても危険です。あぶない。近づかないようにしましょう。
最近では、地下鉄に乗っている間に、地上にエイリアンが来ていて、地球人をさらっていることがあります(あれ、地下鉄の方が安全かな)。
バスもそうです。ふつーに乗り込んだバスに爆弾がしかけられていて、ドライバーが撃たれたりすると、免停中のワイルドキャットのおねーちゃん運転することになったり、途切れている高速道路をバスジャンプしないといけなくなったります。乗らないようにしましょう。
街によっては、詩を書いて、愛犬と散歩する心優しいバスドライバーの運転するバスに乗れるかもしれませんが、こちらも一度、運行できなくなったからなあ…
自動車、これも危険な乗り物です。人身事故、ヒッチハイク、前の車を追い抜く、とか、ほんとにちょっとしたことでも危険な目に合います。もっとコワい事態だと、車が意思をもって、持ち主に執着することまでありえます。危険。
・(自分ちでもそうですが)ホテル、ショッピングセンターなどで火事になったら、まず落ち着きましょう。ひとを押しのけて自分が先に逃げようとすると必ずアレです。ホラー映画と同じ。
まず落ち着きましょう。
・おとーさんが秘密結社に入っていたとか、聖杯の研究をしている場合など、子供にとばっちりがくることがあります。
・ボードゲームにのめり込まない。ほどほどに。
・専門家の意見、大切。敬意を持って拝聴しましょう。
・オタクの意見も大切に。彼らが味方になってくれたら百人力なのです。ホントだよ!
・市の消防に関する予算は必要なのです。削らない。削ろうというひとの味方をしない。
【爆発物に関して】
・爆発物があることを知ったら、すぐにその場を離れましょう。安全な場所へ避難!
・壁の奥に塗り込まれている場合がいくつか見られます。近づかない。
・それを掘り出したところに居合わせてしまったら「触らない」これ大切です。
ぜったいに爆発物に手を触れてはいけません。
箱などに「触るな」と書いてあることがあります。何気なく触らない。だめ。
・のっぴきならない事情で、爆発物を解体することになってしまったら、必ず! 必ず!! 現物を見ながら解体しましょう。壁の奥に置いたまま、手探りで、なんとなく解体しようなどとは思わないで下さい。無理! 駄目! ぜったい駄目!!
・爆発物を運ぶミッションに巻き込まれる、ということもあるかも知れません。
ニトロを運ぶときの三つのお約束!
1)ゆらさない&衝撃を与えない
2)日に当てない&温度を上げない
3)たばこを巻かない
【ホテルに関して】
ホテルなど、危険しかないような場所です。泊まらない。
それでも泊まらないといけないときは…
・厨房へ行かない。そもそも、泊まり客が厨房へ行く必要などないのです。
いつ、乱闘、銃撃戦が始まるかわかりません。
あと、蘇らせられた恐竜などもやってくることがあります。危険。厨房へは近づかない。
・シーツ替えのワゴン。廊下ですれ違うことなどがあります。また、頼んでもいないのにルームサービスのワゴンがやってくることがあります。両方とも要注意。直接関係なくても、巻き込まれる可能性激高です。特にシーツ替えのワゴンなど、誰がシーツに紛れて隠れているかわかりません。要注意。
・ホテルの業務用ダストボードも注意です。
誰が潜んでいるか分かりません。
そして、そこしか逃げる場所がない、ということになるかも知れません。
そこに隠れているのに、上から洗濯物を投げ込まれるとか、手榴弾を放り込まれるとか、ほんとうに危険なポイントです。
・きれいなおねーちゃんがいる、という触れ込みのホステルにも近づかない。危険。痛い。だめ。
・あと、お客としてホテルを訪れるのも、斯様に危険がいっぱいなのですが。逆に、冬の間の管理人として勤めることになる、とか、そういうのもとてもあぶないです。
【天候編】
・卒業式や入学式など、おめでたい日に天候が崩れることがあります。思い切り良く、式は延長しましょう。
・嵐や竜巻を動画に撮ってネットにあげたい、YouTubeにあげて、目指せ再生回数○万回! というのもほどほどに。
・霧。霧が立ちこめる日は、んー…どうかな。霧の日は外へ出ないようにしましょう。
突然霧の日になっても困らないように、食料は備蓄しておきましょう。大切。あわてて、焦っては正しい判断ができなくなります。外に出ず、おうちにいましょう。
・科学が進んで、宇宙ステーションで地球の天候を完全にコントロールできるようになって……、え、えーと、し、しっかり者の彼女は大切にしましょう。
【動物編】
・見慣れない動物には、すごく注意。白い顔のお猿とか危ないです。そばに寄らない。
・見慣れている鳥や、クモ、アリにも注意。もう一瞬も気が抜けません、大量発声すると怖いよ。
・昨今は、企業が宇宙ステーションを作って、そこで動物を巨大化させる研究をこっそり進めていたりして、そのステーションがバクハツして、職員が脱出に失敗して、うっかり地上の動物が巨大化することもあるようです。が、この場合、注意したいのは、巨大化した動物そのものではありません。
自分の会社の屋上に、その巨獣をおびきよせるための機械を設置しない。これに尽きます。
大都会の真ん中の大きなビル(それも自分が常駐している建物って)の屋上に巨獣をおびきよせるなんてもっての他です。向こう何キロも何もないような砂漠、野原、荒れ地などに呼びよせましょう。
・大きなヘビを捕まえる、とか、そういうのもやめておいた方がいいです。そのヘビが不老不死の花を食べたとか何とか言い出すと、パート4までひっぱることになります。
・ワニにも注意。下水に捨てないこと。巨大化したり凶暴化したりします(しなくてもワニは怖い)。
・ねずみにも注意。んー… この場合、ねずみに注意というより、ねずみを飼っている青年をいじめない(飼ってなくても、ひとをいじめてはいけない)。
【その他いろいろ編】
・村や街を守るための助っ人には、七人必要です。東西南北にひとりずつ、後詰めがふたり、リーダーがひとり、七人です。七人必要です。
・ごはんを食べる時は、手を洗いましょう。基本です。とても大切。
・あと、わたしは見たことないんですが、ラザニアっぽいムサカというギリシャ料理も危険なんだそうです。気をつけた方がいいらしいです。へー。
・天災、人災などに関わらず、専門の先生のおっしゃることはよく効きましょう。地下鉄を運休させろと言われたら、地下鉄を止める、ひとを避難させなさいと言われたら避難勧告を出す、海水浴場を遊泳禁止と言われたら立ち入り禁止にし、大きな森林公園でひとが襲われて、どんなに認めたくなくても、先生が灰色熊だと言えば、それは灰色熊なのです。
・どの映画ジャンルにも言えることですが、ヲタク君の意見は尊重しましょう。彼らの知識によって救われることは、本当に多いのです。尊重、敬意、大事。
※なんとなくホラー映画っぽいものも混ざっていますが、そこはご容赦。
※なんとなく邦画もまざっていますが、そちらもご容赦。
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■おまけ
あと、こんなのも書いていました。
>オースター『幻影の書』レビュー