念のため、前回記事にも書いた「Kobe INK物語」の復習を。
Kobe INK物語は、2007年に第1集のインク『六甲グリーン』を発表して以来、平成を駆け抜けて令和2年の今なお新色をリリースし続けている、元祖ご当地インクである(たぶん、おそらく。)ほんとに元祖かどうかは分からん。そこんとこ、よろしく。
Kobe INK物語の2色目は、波止場ブルー。
神戸メリケン波止場に広がる海と空の青を凝縮した色、らしい。
しかし舞台は北関東。
北関東はやすやすと、あの広い海を見せてくれない。
#1の高崎から小細工最小限で海を目指そうと考えるなら、
目的地はとりあえず、水戸で落ち着かせるのが良さそうだ。
水戸なら以前、行ったことがある。
平成終盤・春の偕楽園は、偕楽園のために電車が臨時駅を設置するレベルで賑わっていた。
偕楽園駅(臨時)から一駅南下すれば、すぐ水戸駅。
その先の計画は、水戸駅でパンフレットを収集して考えよう。
ほぼ田んぼの車窓を眺めつつ、茨城県の県庁所在地に向かう。
結果を先に言おう。
海を目指すも、水戸駅は電車降車からホーム、ホームから改札口までの区間で県外来訪者を引き止める。水戸から海を目指す気力を失う。
さらに言うならば、みどりの窓口インテリアが謎。
わかったよ水戸駅。今回は海を諦めて、市街地観光を楽しもう。
「6月の水戸なら、あじさいが6,000本くらい咲いてる公園に行くのはどうだろう?」親切な地元のおじさんが教えてくれたので、あじさいを目指す方針に変更。
なんとなく「水戸は徳川でよく学ぶ」イメージを持っていた。
学ぶ市民が携える三種の神器はきっと「書物」「筆記具」「紙束」に違いない。
三種の神器仮説を抱きながら街を歩くと、なんと三の丸エリアで半日を費やす。書物部門はまず、県立図書館だけで十分楽しい。煉瓦の建物が少し遠くにある風景は、札幌の旅路を私に思い出させた。
水戸の人たちは、土日祝日もよく学ぶ。
県図のあとに訪ねた文具店と喫茶店でも、学ぶ人たちが行き交っていた。
水戸で学ぶ人たちの音楽は、もう日本だけで賄えないらしい。
喫茶店には、BLUE NOTEがよく馴染む。
https://bluenote-club.com/diary/265877?wid=67719
ビートルズな空気も、街の何処かに流れていたような。
「ロンドンよりはパリがいい」と語る紳士もいた。その理由は明らかではないが、パリにも闘いの歴史があることを学ぶ。
長い水戸市街観光になった。
駅北口から徒歩10分圏内で、ほぼ初降車の県庁所在地観光を満喫できた。
観光パンフで大々的に取り上げられないどころか、そもそも掲載されていない場所の数々が常軌を逸して面白い。水戸はまず、三の丸エリアで午前中を潰せる。
あとは隣接する南町となんとか銀座、駅前宮町もう十分。水戸は瞬間にいくつもの情報を詰め込んで観光客を迎えてくるから、こちらの情報処理スピードがぜんぜん追いつかなかった。
旅路の趣味「風景印収集」を、県庁所在地にある中央郵便局でできなかったことは、今回最大の反省点。うーむ、水戸は年内にまた行くかぁ。弘道館にすら行けてないので、今度はすこしは、観光スポットをベタに巡っておきたいな。
「本」「喫茶」「文房具」も旅路の趣味とする筆者が巡った水戸エピソードにはなるのだが、駅北口エリアを散策すると、帰りの電車でこんな写真要約を撮影できる。
購入した集金袋のファスナーはYKK製。
パンフレットを貼りすぎて膨れ上がったトラベラーズノートレギュラーサイズは、わりとスッと入れられた。
こんなノリで「Kobe INK × 北関東三都物語2020夏」2都市目は「水戸」でした。
水戸に行くならば、どの地図を片手に町歩きすれば良いのだろう?駅や観光案内所で、まずは迷ってくださいね。
それはさておき、
北関東三都物語2020夏、ラスト1都市はどこでしょうか?
ヒントはもちろん、Kobe INK物語。
- PenStyle Kobe INK物語 第1集 | 六甲グリーン ×高崎
- PenStyle Kobe INK物語 第2集 | 波止場ブルー×水戸
- PenStyle Kobe INK物語 第3集 | 旧居留地セピア×??