また、象の名がつくカフェに行ってきました。(前回)
今回の舞台は京都。
“ELEPHANT FACTORY COFFEE”
(→All aboutへ)
前回の記事と同様に、「京阪神コーヒーの本」(amazon)にも掲載されていたカフェです。
カウンターにテーブルが二つ。
実はその本に載る前から行きたかったカフェなのですが、今回Notebookersの象との繋がりもあり、思い切って京都まで行ってきました。
All aboutのサイトのルポにも書かれていますが、ほんとに、「なんかいい」感じの空間。
しかし、その五文字の奥にはどんなものがあるのでしょうか。
コーヒーが美味しいこと。
店内が薄暗く、心穏やかでいられること。
静かに本が読めること。
BGMも気持ちを落ち着かせてくれること。
木のカウンターの手前側の端が曲線を描くように窪んでて、肘を着いてコーヒーを飲んだり、本を読むことが楽なこと。
自由に読める古本がたくさんあること(村上春樹作品多し)。
などなど、
それらの要因がまとまって、イメージとなり、「なんか、いい。」に集約されます。
このサイトの管理人であるタカヤさんが時々ツイートされている、
【静かに集中する人のための手引き】に、
「ELEPHANT FACTORY CAFEでコーヒーを頼み、本を読むこと」と加えれそうなくらい、静かに、心穏やかになれました。
今回注文したのは、
数量限定の「深々入り自家焙煎 EFコーヒー(グァテマラ) 」cup¥600 (マグカップだと¥700)。
このメニューのみオーナーさんが、ハンドロースターで焙煎するそう。
僕は煙草が吸えませんが、煙草に似合う深い苦み、と書かれていました。
飲んで見ると、確かに”強い”苦みではなく深い苦みがあると感じました。
そして一番感じたイメージは、”店の雰囲気に合っているコーヒー”ということ。
白色ではないランプが揺れる薄暗い店内や、積まれている古本と、
何か共通するところのあるイメージが浮かんできました。
そんな共通するイメージを見つけられた喜びも混じります。
“ELEPHANT FACTORY”、象工場と聞いて何か引っかかる方もいると思います。
この店名の由来は村上春樹の「象工場のハッピーエンド」からくるそうです。
スタッフに聞いたところ、特にこの本の新版のあとがきから来ているとのこと。
ほんの少しだけ、引用しますと、
「ーそして全てはハッピーエンドで終わるはずだ。」
前回と同様、店の名前の由来を聞くと、そのカフェの秘密を知れたような気分になるのです。
あぁ。確かに、店に入る前より少し気持ちが軽いなぁ…
と、そのあとがきの言葉を噛み締めながら、このお店を出るのでした。
ぎだ