【prologue】
「あっ、サオリちゃん!」
一歩足を踏み入れるやいなや、わたしを呼んでる声がする。
その声の主は、8ヶ月ほど前に訪れたカフェのオーナー。
わたしの住まいからは、気軽に行けるキョリに無いカフェ。
工場が連なる街にある、1件のカフェ。
お店の名前は、「比奈カフェ」と言います。
静岡県富士市比奈。
最寄り駅は、岳南鉄道・比奈駅。
初めて比奈カフェを訪ねた日まで、遡る。
2010年、秋のとある日。
当時トラベラーズノートに書いたことを、ココに書き起こしてみる。
【page 1】
岳南原田駅~比奈駅間の“工場トロッコ”(勝手に命名)ゾーンを堪能して、比奈駅に到着。
NAVITIMEによると40メートル歩けば着くってあったのに、
降車から店発見に30分近くかかった( ̄_ ̄;
そんなわけで、今から比奈カフェのハナシ。
誰ですか前フリ長い、ムダって言ったヒト。
…無視します、つぎっ!!
【page 2-3】
席はカリモク一人掛の黒チェア。
子供用のチェアもあった。
トラベラーズノートの整理をしつつ、
サラダ、ごはん、がっつり食す。
オナカイッパイ…まんぞく♪
お客様、3組。
カリモクチェアかな…を注文していた新米カップル。
デッキでケーキをほおばる女子2人組。
車で立ち寄った30代くらいの男性(メガネ)。
程よい距離感。
やがて一組、また一組と店をでて、
気がついたらお客はワタシ一人だけ。
アイスコーヒーを飲んで、ノートのまとめ…。
と。
思いきや。
スタッフの女のコに話しかけられた。
ノートに目がいったようだ。
「スクラップやってみたいけどセンスがなくて…」
いやいやこんなんセンスもなんもいらんすよ。
書いたもん勝ち、貼ったもん勝ちですハイ。
なんかよくわかんないうちに
オーナーさんも交えてフリートーク大会のはじまりはじまり…
【page 4-5】
アンティーク好きのオーナーの趣向を汲んだ
内装は、この辺の風景に案外あってる。
工場 × おしゃれカフェ・・・なのに、だ。
メニューは、ごく普通のものを丁寧に。
洒落こんだメニューよりも、そっちの方が
比奈の立地やカフェの雰囲気に合うから。
オーナー素晴らしい選択です!
【page 7】
比奈カフェには、鉄子以外にもいろんなお客さんがくるらしい。
【page 8-9】
マスターが、特別にデザートをだしてくれました。
ありがとうございます。美味しく頂きました。
冬場は空気が澄んでいるから、
富士山がキレイに見えるそうです。
(どうやら富士山 × 工場絶景スポットもあるらしい)
冬の早い時間帯に、また行きたいな。
比奈カフェオーナーさん、スタッフのおねーさん
ほっと温かいひと時を、ありがとうございました!
※店からでたら、目の前で無情にも電車発車(泣)
30分次の電車を待っていたらすっかり日が暮れてしまいましたとさ。
帰りの車窓、全体的にまっくらで
工場アトラクションなんぞさっぱり見えなかったw
【epilogue】
8ヵ月後、2011年のとある晴れた日。再び比奈カフェを訪れた。
「あっ!サオリちゃん!」
一歩足を踏み入れるやいなや、わたしを呼んでるオーナーさんの声。
「こんにちはー…って、なんで覚えてるんですか???」