
riccasnowことりっかです。
最近気に入っているペンの中でちょっと面白いものを紹介したいと思います。
上の写真のペンは、銀座「五十音」さんで購入したもの (および「信頼文具舗」さんで追加購入したもの)です。
左から、筆鉛筆、五十音オリジナルシャープペンシル、ツガイペン。

一番左の三菱鉛筆「筆鉛筆」は、10B。
興味本位で買ってみたのですが、フロー潤沢な万年筆で書くときのようなぬめぬめ感!
うっとり病みつきになります。
「手がこすれると真っ黒に!」とか、
「濃すぎて、うまくしないと消しゴムで消えきらない!」とか、
「すぐ丸くなる!」とか、
いろいろあるにはあるのですが、それでも!
普通の鉛筆では味わえないこの滑らかさは、使用機会を血眼で捜してしまうほど素敵♡
“「とめ」「はらい」「はね」硬筆筆写の技法を鮮やかに表現”
とはパッケージ文言。
硬筆筆写、というよりむしろネーミング通りの「鉛筆なのに筆みたい」な感覚だと個人的には思います。

こちら。五十音オリジナルのシャープペンシルです。
写真がマズイだけで、実物は相当美しいです。一目ぼれしました。
天冠には五十音ロゴ。
赤地に白を選びましたが、白地に赤、そしてNoロゴもあったと思います。
ボディは3色だったかな?これは紺です(だいぶ暗く写っています)。他、えんじと白、かな?
また、これはクリップなしを選びましたが、クリップありのタイプもあります。
シャーペンらしからぬスラリとした姿は、繰り出し式の機構によるもの。
そして、重さがすごい。シャーペンなのに、自重で書ける。
シャーペンはあまり使わないのに、この購入を決断した決め手は正にここでした。
親指でノックしたり振ったりしないので、正直急いているときには不便です。
クリップがない、というか凹凸がないので、ころころとどこまでも転がっていきますし。
でも、ゆっくりと、重さを感じながら、…つまり万年筆で書くときのように… あえてシャーペンで書く、というのも良いものだなぁ!と。
ついいそいそと取り出してしまう1本になりました。
(クリップなしを選んだのは、重さのバランスがこちらの方が良かったからに他なりません。)
ちなみに。
これは0.5mmを選びましたが、0.7mmもあったかと思います。
お店ではかなりじっくり試筆させてもらえますし、個人的にイチオシです。

こちらは、五十音さんの「ツガイペン」。
実は信頼文具舗さんでは「ニコペン」として販売されているものです。
1本の軸に2つのペン先。
ご覧のとおり、ぺったんこ。単に2本のペンをそのままくっつけた、という体のペンです。
五十音さんの面白いのは、こんなカードとともに販売されていること。

「ツガイペン
宝童稲荷にて、よきご縁を祈念しております。
瞬間的に色を変えることのできる2色ペンとしても
便利にお使いいただけます。」
五十音さんのお向かいにある小さな稲荷で祈念してあると。
そりゃもう縁起物・由来のあるもの大好きなので、飛び付きましたとも!
お値段もそんなにしないので、まあ面白いしコンセプト好きだし良いよね、というノリでした。
ところがどっこい。
これがなかなか使いやすい。
要は、あまり垂直に立てずに書く・もう1色に変えたければくるっとひっくり返す、ということです。
やってみると、全然邪魔にならないのですね。
そして、普通の4色ボールペンの「ノックで切り替える」よりもスムーズ。
普段、ジェットストリーム4+1を愛用していますが、これよりずっとスムーズです。重くもないですし。
というわけで、五十音さんでは家人と1本ずつ購入したのですが、戻ってすぐに信頼文具舗さんにもう1本ずつ発注した次第。
芯はジェットストリームの0.5mmに入れ替えています。
上の2本のツガイペンに、赤・青・黒・緑の4色が入っています。
難を言えば、私には、グリップ部分のぶつぶつがちょっと痛い。
家人は気にならないそうなので、個人差レベルだと思います。
***ここまで、五十音さんで手に入れたFavoritesです。***
以下は、そのほか「これ良いやん!」と思ってるもの。
1. 白いペン

(手前)シグノの白・太字
(奥)PILOT CHOOSEの白・細字
仕事の関係で、黒い紙に白い文字を書く機会や、書いた文字を細かく修正したい機会があります。
そういうときに大活躍するのがこの2本。
要は、「ごく細い修正液」のように使っている、ということなのですが、
そういう風に満足に使える修正ペンにはあまり出会ったことがない。
修正ペンは「消すためにある」。
対して、この2本はあくまでも「書くためにある」。
この違いは、使うととても大きい。
書くためにあるので、日本人の、細かい筆記オーダーにちゃんと応えてくれます。
ペン先もですが、恐らくインクも良いと思う。
あるととっても便利な存在だと思います。
*ちなみに、どちらかは、家人が関西モレミ最初期に配っていた「黒い紙に白い手書きの名刺(のようなもの)」に使っていたペンだそうです。
心当たりのある方へ(笑)。
2. インク鉛筆

何の変哲もない鉛筆のようですが、ちょっと違います。

小さくて見えませんかね…(汗)
「”A BOTTLE OF INK IN A PENCIL”」との刻印があります。
こちらはSANFORDの「NOBLOT INK PENCIL・705」。
名前の通り、「書いた直後は普通、時間が経つと消えなくなる鉛筆」です。
もうそれだけなんですが。
普通に鉛筆として使っても、ちょっと色味が青くて硬いチャコールグレーで好みの色なんですが。
書いてしばらく放っておくと、見事にブルーブラックに変わります。
だんだんに変わっていくのですが、変わり始めたらもう消しゴムでは消えません。
変わり切ったらそのまま定着。
今回、なんだか鉛筆やらシャーペンやらの話ばかりしていて、実際のところ、シャーペンはともかく鉛筆は大好き。
でも、基本的に「消えないもの」で書くのがデフォルトな私には、
「書いてるときは鉛筆、書き終わったらインク」
というのは、もうどんぴしゃでハマるのです。
…どうしてでしょうね?
書いたものが消えない、ということに、何か安心感があるのでしょうねぇ。
鉛筆(やシャーペン)は、後からでも消せてしまうところがなんだか嫌だ、というような。
定着への欲求でしょうか?
この辺の気持ちのヒダのようなものは、非常に体感的で決して理屈ではないので、 こういうものを使った時に初めて気づかされることも多い。
これは文具にハマる醍醐味のひとつです、私にとっては。
と、筆が滑っておりますが、なんしかそういう鉛筆です。
ドハマりしてます。
少しでも興味のある方にはぜひ使ってみて戴きたい。
長々いろいろと書きましたが、
結論:やっぱり文具は楽しい♪♪
(あ、各ペンの後ろに写っているのは、モレスキンラージです。)