ノートを書くのには,それなりの明かりが必要である.それは確かだ.
しかし,見えないことでわかることもある.そういうことを教わったことがある.
年の瀬の大掃除は欠かせないが,ミニマリストwannabeになってから,あまり片付けるところがなくなった.
それはうれしいことだが,元マキシマリストの私としては,いささか物足りない.恒例行事的だったからだ.
そういうわけで,ほったらかしていた押し入れに入っている一つの箱,いわばan untouchable boxに手を出すことにしたわけである.
そこには実にさまざまなpre-minimalな生活がそのままになっている.それは段ボール一個分でしかないが,段ボール1個分の空間にはそれはもうたくさんのものが入るのだ.
その中から,必要なものを救出し,いらないものを捨て,箱を一つつぶす.これが目的になる.
ほとんどが学部時代のノートで,見てみると勉強のものがほとんどだ.ビルマ語であるとか,ポルトガル語であるとか,言語学の基礎であるとか,そういうものが書かれている.熱心な学生だったようだ.