Posted on 26 7月 2018 by neokix
こう書くと,僕がどこぞのマザコンみたいに思われるかもしれないが,僕は母がわりと好きである.
大体,意見を求めると,とても的確な答えをしてくれるのが一つ.
もう一つは,私が独自に意見を述べると,ふんふんとうなづいて聞いてくれるからである.
そんな人,この世の中にそう多くはない.本当に残念なことだけれど.
母の若いころの手紙を読んでみたいですか,という質問を見て,思い出したことがある.
それは,僕が,父が母にあてた手紙を読んだことがある,というものだ.
正確に言うと,父が父になる前に,母になる前の母に向けて送った,プライベートな手紙である.
2人はおつきあいしていたのだ.

僕はそれを何かの拍子で家の中で拾い,母にかえした.
内容を見たのだけれど(というのも,読む前までそれが手紙だってことなんかに気づかなかったものだから),内容自体は大したことはない.
I love youもなければ, I miss youもない.簡単なお礼と,次の約束を取り付けるようなものだったと記憶している.
しかし,結構奇妙な体験だ.私は母になった母にしかあったことがないし,父になった父にしかあったことはない.
そういう意味で,父になる前の父の手紙を読んだので,母になる前の母の手紙を読まないと,なんとなく気持ち悪い感じもしなくもない.
ただ,そんなことはきっと起こらないだろうと思う.
今の若い人たちは,手紙って送るんだろうか.
僕みたいに,奇妙な体験をするには,それが未来において参照可能な形で保存されていなければならない.
I love youだの,I miss youだのが.
しかし,LINEもメールも,きわめてパーソナル形で残されるか,あるいは消去される.そこに,あたかも何もなかったかのように,消えてしまう.
おそらく,僕みたいに奇妙な体験をできる人は,減っていくんだろう.
私はすべてを記録できないし,すべてを記憶することもできない.
それが人生なんじゃないか!と快闊に語ることができたら,どれだけいいだろう.
僕の根暗な性格では,それは難しいかもしれない.
手紙ぐらい,時々書いたっていいじゃないか,と思うのである.
恋文を 量りし夕凪 畳薫る
neokix
Tags: 手紙
Posted on 02 2月 2014 by せら
前回は手紙の歴史について書きました。今回は実践編『手紙を実際に書いてみよう』です。
「手紙を書きたい、でも、ちょっとなんだかためらってしまう」「何を書いたらいいの」という向きに『手紙を出すこと、それに対して、いかにハードルを下げるか』に重点を置いて書いていきたいと思っています。が。
手紙の書き方云々に触れる前に、まず、いくつかお約束を確認しておこうかと。
お約束1)ワタシは以前にこういった記事 そのいち そのに を書いている。
そういう人間が書く手紙実践編です。
お約束2)余白は美しいので、豊かにたっぷり取る。
お約束3)ポストカード、ペン、インク等は、各自、シーンに合ったもの、お好きなものを。
上記三つを踏まえて、手紙を書こう実践編です。
☆ ☆ ☆ ☆
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Tags: 手紙
Posted on 11 1月 2014 by せら
2014年もよろしくお願いしますせらです。
今年最初の記事は、手紙について書こうと思います。
えー、多分、三記事くらいになるかと。
コレ、手紙を書こう実践編 物語の中の手紙 なカンジで三記事の予定で、ひとつどうぞよろしくお願い。
(そして、今年も繰り返しますが。ワタシはこういうコトばかり、ノートブックに書いている)
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Posted on 03 2月 2012 by みお
こんにちは、みおです。
今回は、前々からやりたいなあと思っていたことについて書きたいなと思います。
私は15歳で進学のため実家を出て、その後も進路や仕事などの都合で引っ越しが多い生活をしています。
いろんな土地に住む分、新しい出会いも多いのですが、その分友達と離れることも多いのです。
そんなわたしにとって、手紙はとっても大切な物。
メール無精なわたしの場合は、
手紙の方が気持ちが伝えやすくて、相手の事をより想うことができるのです。

旅先からカードを贈るのも、楽しみのひとつ。
さて、今年は手紙やカードを送る以外にも、できれば実行に移したいなと思っていることがあります。
それはごくごく少数のリトルプレスの発行です。いわゆるzine(ジン)です。
昔々同人活動を行っていた私は、
自分のサークルのフリーペーパーを描くのが結構すきでした。
同じような感じで、遠くにいる友達に、私の思ったことを語りかけたり、
作った物・描いたものを伝える手段として、簡単なzineを作れたらたのしいかなと思って。
ノートブックを通じて自分に語りかける感覚で、
今度は自分で、遠くにいる友人に語りかけるためのノートブック的なもの(zine)を創るといった感じです。
食べたもの、きれいだなと思ったもの、感動したこと、感銘を受けた言葉・・・
なかなか会えない分、伝えたいことが、話したいことがどんどん溢れてきます。

旅には必ずお供を連れて・・・
それを一人一人に一通ずつ書くのは大変だけど、zineならたくさんの友達に伝えられる。
そして、その人にだけ書きたいことは、今まで通り手紙にしたためるのです。
(それに、多数向けに書かれたzineなら、小ネタにいちいち返信しなきゃいけないっていう責任感も無いから、
構えずにライトに読めていいかなー、とも思う。)
これって、コンセプトもちょうど、Notebookersとおんなじですよね☆
だから、もし出来上がったら、ここでも紹介できたらいいなあ・・・なんて思ってます^^
Written by : みお/ misosJP" href="https://notebookers.jp/?p=4938" target="_blank">@misosJP