このお話は、「saoriさんの、毛糸のジッパーケースを作りたい 」の続きです。 こちらをさらっとでもご覧になってから戻ってきてくださると、もっと楽しいんじゃないかな。そうだといいな。
内布が決まりました
キジ科の鳥と草花が立体的に描かれた、緑青色が美しいクラシカルな雰囲気のイギリス製の布地です。
編み地と合わせてみたところ
当初お聞きしていたsaoriさんの内布イメージ(柄の好み)を振り返りますと、 「好き)エスニック系、ボタニカル系、クラシックなスカーフ柄 苦手)Cute・Pretty系、かわいい、小花柄(リバティ苦手)」 色の好みは、 「茶系、ネイビー系、オレンジ系、カーキ系、ターコイズ系、マイルドゴールド系(ゼブラ マイルドライナーの色) ベージュの好み系統は、黄み系〜濃いめのキャメル派」 とのことでした。(前回記事ではさらっと流してましたすみません)
イメージ画像はこんな感じでした。かっこいい。
これらを踏まえて選んだ上記の鳥と草花生地、いかがでしょう。 saoriさんに送ってもらったイメージ画像からは、左下の、ジーンズ姿の女の子が寝転んでいるソファーの雰囲気に近いかな、と思っています。 そしてこれらを好むsaoriさんがスカーフを選ぶなら、またインテリアファブリックを選ぶならどうだろう、とことを念頭に探してみました。
まずはネット通販の生地屋さんを徘徊。(イメージや色柄、素材等で絞れるので便利なのです。) 雰囲気の合いそうなショップを見つけ、saoriさんにはその中からいくつか気になる生地を選んでもらいました。
その中に、私も良いなと思っていたものがあり、一致したのが上記の鳥と草花のものでした。
ネット通販だけでなく、日暮里繊維街なども一日かけて探してみたのですが、圧倒的なリバティやら和柄やらYシャツ素材やらで疲れ果て。 また、柄がいいなと思って触ってみるとニット地(伸縮性のある生地)だったり、シースルー素材(スケスケ)だったり。あるいは、これ良い!と最初は思ったものでも、冷静になってみると仏具っぽかったり(お仏壇の下などに敷いてあるああいうの)。
結局、最初に見つけたような雰囲気の生地にはとうとう出会えず。 当初のネットショップがセンスの良いお店であることがよく分かり、その上で選択することができました。 体力的に疲れましたが、思いつくことはやっておきたいですからね。
編み地のアップ
前回の記事に載せていた編み地画像。
いろいろ試し編みした結果、左端の茶トラ写真の上に乗せているものに決定したのでした。
編み地がちーさくしか写ってなくて、「ブロンズを毛糸で表現」などと言ってるわりにはどんなの編んでるか分かりにくかったですね。なので、どーんとズームアップしました。
3本の毛糸を引き揃えて編みました。光沢のある毛糸が金属っぽいのだと思う。
トラベラーズカバー(キャメル)に挟んだ側面はこんな感じ。 遠くから見ると、毛糸のジッパーケース「スタンダード」のベージュに似ています。
こんな感じの編み地となっております。3本の細めの糸を引き揃えて編んでいるため、同じテンションで編み進めないと内一本がたわんでしまったりひっぱりすぎてしまったり、一本の糸を編む時よりも時間がかかります。 なので、いつにも増してゆっくりな更新であることをここで断っておくとします。
これからやる主な4つのこと
①ファスナーを選ぶ
金具部分は、ゴールドまたはアンティークゴールドの2色から。 テープ部分は、編み地と内布に馴染み、かつsaoriさん茶トラ(トラベラーズノートのブラウンカバー)を引き立たせつつそいつも光る、的なものを選びたいと思っているのですが、よくばりすぎなのかこれがまたむずかしい。
ほんの一例です。あ、ゴールド金具のものしか写ってない…
ですが、ご存知の通り、トラベラーズカバーに挟んだとき、ファスナーは側面にくる大事な、言うなれば一番目立つところですので、いつも慎重になってしまうのです。 あまり売っていない素敵なもの、を作っていきたいので、考えぬこうと思います。
②ハトメまたはスナップボタンをつけようかな
saoriさんにお会いし、編み見本を見てもらった際、なによりも早く反応してくださったのが、試しでつけていたスナップボタン(アンティークゴールド)でした。たくさんある編み見本ではなく。 なので、毛糸のジッパーケースのどこか(広げたときの中央とか端っことか)にハトメかスナップボタンか(ボタンは不要になるのでハトメになるかな)付けようと思っています。あんな嬉しい反応してくれるのなら、なんだって付けたくなっちゃうというものです。
③ポケットを追加する
ジッパー部分と逆の、編み地のみの方に、深型ポケットをつけようと思っています。これまで、編み地のみの側には、ピンバッヂやブローチを留められますよーと宣伝してきましたが、それはそのままに、それらの留め具(裏側ね)をカバーでき、さらにA4サイズの用紙を三つ折りにしたものをスッとさしておけるような、そんな深型ポケット。そんなものを私はつけたい。 ただ、いまだに布地に迷ってまして。内布と同布じゃなんか違うなと。 深型ですので、わりと広い面積を占めるわけですし、あまり目立たず、編み地に近い色の丈夫な布でできたら良いかしらん。などと考えております。
④おまけを変える
これまで、おまけとしてコースターをつけていましたが、今回は、編み地と同糸の栞と、その先につけるチャーム(取り外し可能)をおまけにしてみようと思っています。 チャームとして考えているのは、これまた編み地と同糸のタッセル、内布と同系色のスワロフスキービーズ、あとは金属製のモチーフチャーム(鳥の羽とか植物とかのモチーフ)とかどうだろう、すでに茶トラに付いているタツノオトシゴチャームとも相性の良いものがあればなーなどと、思案、捜索中です。 アンティークボタンなんかも素敵だけど、単価がかさばってしまうかな。 取り外し可能とするのは、しおりの先につけたり、トラベラーズカバーのゴムにつけたりと、気分で気軽に付け替えられたら良いなと思ったから。 私がほしいものは、どこかのだれかもきっとほしい。そうに違いない。
以上、製作途中秘話でした。手を進めてまたお知らせします。