Fountain pen
今日は万年筆(Fountain penといいます)について書く。
先日知り合いと、万年筆は使い始めるとクセになるといった話をしたところ「今まで万年筆が欲しいなんて思ったことがないんだよな〜」と言っていた。人が「具体的に手に持ってみたい」と思うステップに到達するにはまずイメージすることが必要なんだけど、こういった文房具というのは普段の生活では見落としがちなものなのです。よーく周りを見渡すとですね、こういうのは見えてくる。
例えば、とあるセミナーなどで女の人の集まりでグッチやらヴィトンやらプラダやらエルメスやらとブランドもののカバンや服で完全装備していたとしても、僕は100円のボールペンを使っているのを見逃しません。そういうイヤな男です。自分と万年筆について書くと、小さな頃父親が小さな黒い万年筆を使っており、何度も触らせてとねだったが一度たりとも触らせてもらえず何回か泣いた記憶がある。小さな頃ながら特別なものなんだって意識はあったかも。
大人になってから、知り合いの女の子と普段持ち歩くアイテムの話をしていたところ、手ぶらで外を歩くときは万年筆を一本差のペンシースに入れてジーンズの後ろポッケに入れて歩くって言ってたのがイメージのスタートかも。その子はぶら〜っと散歩の途中に思いついた言葉を書き留めていた。なんとなく「カッコいいじゃん」と思った。次に万年筆を見かけたのは札幌駅地下のカフェ クロワッサン。タバコをやめたばかりで禁煙席のすわり心地のよいソファーでくつろぎながら仕事の書類を書いていたら、近くの席に座っていたセクシーな黒アミタイツのお姉さんがおもむろに胸元から取り出した太めの黒く固そうな万年筆(注:多少誇張表現が含まれます)で書き物を始めるのではありませんか。今考えるとモンブランの149を使い、セピアっぽい紙に何かを思い出しながら縦書きで何かを書きとめていた。もうタカヤくぎづけですよ。
ペンを片手に考え事をする仕草というのは男女問わずセクシーな動作だと思うんですがどうでしょう。まぁ簡単に言うと知的な雰囲気の色っぽい女の人が好きなんすよ。えぇ、好きなんすよ。っていうかキライな人なんていないだろう(怒)。
なんかこう、ペンを持って、何かを描きとめたり、デザインのラフを考えたりすると最近やめてた絵を描くときに使っていた頭の奥の部分がゴーっと回るような感じがしてきました。んで、やっぱり自分的にアナログな方向になってきました。お楽しみに。