kakuni & Advent
取り留めのない日記。
今日は、買ってきたまるでレンガみたいな豚バラ肉を使い角煮を仕込んだ。
台所の窓から気持ちの良い光が入ってくるなか、日本酒と醤油が煮詰まる香りを嗅ぎながら夕飯の支度をするというのもなかなか洒落たモノだ。BGMはiPodの中の古いJAZZを流す。ジャズとカクニは相反するように見えるが、実にそれらはパラレルワールドでつながっているので相性はよいのだ。かの夏目漱石も食事の二時間前は古いジャズを聞きながら、角煮のレシピについて考えたそうだ。
出来上がったあとで気がついた、ほんとうはホウレン草のおひたしを添えて出したかったんだが、昨晩野菜スープを作ったので、あまり野菜がなく、セロリしか入っていなかったので野菜を添えるのはやめにした。
最近料理のスキルが上がってきたなぁと考えるときがあって、だいたい目分量で大体の味付けができるようになった。それと複数の料理を同時進行で作ることができるようになってきた。
数年前毎日コンビニ弁当を食べていたときに比べ相当な進歩なんではないだろうか。
ここのところ、自分は昔に比べて相当変わったのかなと思ってたんだが、先日とある性格診断のようなものをやってみたら数年前とまったくもって一字一句変わらない結果がでてた。ようするにまぁ中身はそんなに変わらないんだけど、できることやモノの見え方がだいぶ変わってきたということだ。一瞬一瞬を選択することにより僕らはパラレルワールドに足を踏み入れているって考え方は割と好きだ。僕らは作ろうと思えば何億でも無限に星を作ることができるのだ。
つい先日ものすごく怖い夢を見て、夜中に号泣しながら眼が覚めた。これ異常無いくらいに悲しい夢で、小学生の頃以来の声を上げて泣きながらの覚醒。眼が覚めてからもしばらく泣いていた。すぐ隣のパラレルワールドでは大変なことが起きているらしい。一瞬の選択でそういった世界に足を踏み入れたくは無いな〜なんて考える。
今日の午前中フランス人の神父さんと話していて、クリスマスを待つ間の話を聴いて心がほっと暖かくなった。フランスでももちろんクリスマスプレゼントというのはあるのだけど、黙っていてももらえる日本とちょっと違っており、イエス様が生まれるまでの間、自分が愛情を捧げることによって、プレゼントをもらえるという考え方。
なので、クリスマスが来るまでの4週間(待降節/Advent)子どもたちはガマンをしたり、簡単な約束事を守ってクリスマスを待つのである。フランス人の神父さんは二人兄妹で、小さいころ待降節になると家の中に馬小屋と羊が二匹ミニチュアを用意した。その羊たちは絶対に触ってはいけないと親に強く言われていたそうな。
その4週間の間、良い行いをすると次の日の朝に羊が少しだけ前に動き馬小屋に近づいているという不思議なことを発見する。子どもながら、とても不思議だったそうだ。
学校の宿題を頑張ったり、妹に自分のお菓子を分けてあげたりすると、気がつくと自分の羊が馬小屋に近づいているのである。自分が良いことをすると自分の羊が前に動き、妹が良いことをすると妹の羊が前に動く。馬小屋のところに羊がたどり着けないとクリスマスプレゼントはもらえないんだよと親から聞く。妹とケンカをすると自分の羊が後ろを向いて後ろに下がっておりショックを受けるので、精一杯妹の面倒を見たり、家のお手伝いをしたり、お菓子をガマンしたりするのである。妹の羊と自分の羊が差が開いて焦っているが、なぜか不思議なことに必ず12月25日には二匹の羊は同時に馬小屋についていて、妹とケンカをすることなくプレゼントをもらえたとのこと。
待降節のすごし方は国によっていろいろで、4週間の間一本ずつロウソクを灯して行ったり、シュトレンと呼ばれるドライフルーツを練りこんだパンを少しずつスライスして食べていったり、いろいろな習慣があります。皆さんも少しずつ気分を盛り上げてクリスマスを楽しんでみてはどうでしょう。
さーて次のタカヤ料理は豆腐ハンバーグでもチャレンジしてみようかな。クリスマスまでの間少しずつスライスして食べるとか、どうだろう。