Notionにハマった話

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「ものを手に取れ。それに何かしろ。それに何か他のことをしろ」 ジャスパー・ジョーンズ

珍しく流行り物のことを書く。本日のテーマは「Notion」だ。

最近、日常生活で本当にたくさんのリストを管理する必要があるなぁと考えていた。あまり関係ないけど、普段のTodoのリストとは全く別で、「お金やら時間やら何やらを全く気にしなければやりたいことリスト」というのを作っている。これがめっぽう楽しい。

このリストだと、お金やら時間とかのことを気にしなくて良いので、「Freitagのブリーフケースを買う」とか「300円超えるクラフトビールの缶を買う」とか「ポルトガルに移住して缶詰食う」とか「夜行列車に乗る」とか「ビーフカツレツを食う」とか「穴の空いていない服を着るようにする」とか「ミッドセンチュリーの家具で全部揃える」とか「小さなタトゥーを入れる」とか「ウォニョンが遊びに来た時に和菓子を出す」とか好きに書いておける。そして少しずつ実現していくのが楽しい。このリストのチェックボックスにチェックを書き込むことができた時は何だかとても嬉しい気分になるのでおすすめだ。

さて、Notionの話。
Evernoteが流行り出した時はなんとなくで使っていたんだけど、最近Notionに替えてから「何て楽しいアプリケーションなんだ!」となぜか妙にハマってしまった。

きっかけは大体Notionを始める人の8割くらいを占めるのかもしれないけど、大体の人と同じようにEvernoteの内容のバックアップ先を考えていたことが始まりだったと思う。それとなくNotionを落としてきて弄ってみたところ、データベースが「とても手軽に使える」というところに強烈に惹かれた。SQLを覚えるとか、クエリが何やらとか、そういう難しいことは何もない。

データベースとは何を指すか?

要は「列」と「行」の集まり。複数の表から部分ごとに取り出して必要なものだけ組み合わせたり、検索したり、計算したり、複数の表を繋いだり、自在に扱える。Notionでいうデータベースは、ひとつひとつの点の集合のようなものと考えると良い。情報を「点」で扱って、それをデータベースでひとまとめにできると言う感じ。ただ蓄積すると言うよりは、必要な情報を必要な時に取り出せる。

なぜNotionのお手軽データベースにハマるのか?

「持ち物リスト」とか「ほしい物リスト」とか、書籍・映画・WEB記事などの「リーディングリスト」や、WEBで拾ってきた「拾い物リスト」などをデジタル化したいと考えていた。Notionデータベースが持つ機能以下3点が、とっ散らかった内容を強烈に見やすくしてくれる。まさに自分の欲しい機能で見事にハマった。

  • レコードのステータスが頻繁に更新が必要となる場合でも、完了済のところにつまんで放り込むといった直感的な操作ができる。最近流行りのカンバン方式で管理できる。

カンバン方式と言うのは、1枚のホワイトボードに複数の付箋を新たに貼ったり、剥がして別の場所に移動させたりするような感覚でタスクを簡単に取り扱えるもの。アプリケーションだとTrelloが有名。例えば「ほしい物リスト」の場合、ステータスは「購入前」「購入済」「購入検討」「購入断念」などのワクにヒョイとつまんで放り込むだけ。

  • プロパティをたくさん付与できる。Evernoteで言うところのタグのようなものを付与して管理しやすい。

例えば考え事リストの場合は、タグのプロパティをつけて「日常」「仕事」「アイディア」などのラベルを貼って管理できる。このプロパティで検索したり、並べ替えたり、簡単に抽出できる。

  • 「ビュー」と言う機能で、データベースの中身を様々な見せ方ができる。データベース同士を繋いだり、データベースの一部を他の場所で見せることもできる。

「ビュー」は、以下のような見せ方が可能。

  • 例えば単なるレコードの羅列的な見せ方ができる
  • カレンダー形式やプロジェクトのタイムライン形式での表示ができる
  • 添付している写真のみを並べて見せることができる
  • ステータス別に縦列で揃えて見せることもできる
  • 別の場所のデータベースの中身を一部だけ表示することもできる

Notionではバレットジャーナルのような使い方ができる?

そういえば、数年前からバレットジャーナルが流行っている。このバレットジャーナルで書くものをNotionに置き換えてみよう。

  1. INDEX(インデックス):全てのページの目次のようなもの。何ページに何が書かれているのか一目でわかる→Notionでは:ホームにあたるページを作成できて様々なページや各データベースにリンクできる。
  2. Future Log(フューチャーログ):6ヶ月〜1年以内のイベントや目標など。年間カレンダーのようなもの→Notionでは:1年間を通じたタイムライン表示が可能。ガントチャート的なものの表示も可能。
  3. Monthly Log(マンスリーログ):月間カレンダーのようなもの→Notionでは:マンスリーカレンダーで表示することが可能。
  4. Daily Log(デイリーログ):1日の予定やタスクなどの日誌的なもの→Notionでは:もちろん可能。

以上2〜4は1個のNotionのデータベースで管理できる。データベースで管理できるということは、各データが連携できるということ。イメージしづらいと思うけど、デイリーで書いたものがマンスリーとも連携されているし、他のデータベースにも連携して表示させることができるということ。つまり入力した情報を入れておく入れ物は1個だが、いろんな入れ物と繋がっているイメージ。ただビューで切り替えるだけで、いろんな角度で眺めることができる。

紙で管理するとしっくり来るものは何か?

Notionはたぶん、即メモをするというような速攻が苦手だと思う。

逆に紙で書くのがしっくり来るものは、即効性のあるもの。ふわふわと宙に飛んでいるものを虫取り網で捕まえる必要があるもの。アイディアの書き出し。書きながら考えるもの。俯瞰して見る必要があるもの。いろんな角度で眺める必要のあるものだ。

結局ノートブックがないと、その辺をキーキー鳴きながら彷徨っているものを掴んでダンボール箱に放り込む時、空気を掴むことになってしまう。搾りたてのエスプレッソみたいなもんだ。直後が美味しい。

Notionが行と列で管理するものが得意というなら、紙はどちらかというと円のようにどの角度でも眺められるようなものを管理するのが得意だと思う。ノートブックでは、懐かしのGTDのような引き出しに入れてまた引っ張り出してというようなことをやるのってかなり面倒くさい。

まぁとにかく、いくらNotionが便利だろうと結局紙のノートブックは手放せない。でも紙のノートでキャッチャーインザライしてNotionのデータベースで弄り倒すという最近が、人生楽しくてしょうがない。皆さんもどうぞ楽しんで。エンジョイ。

タカヤ

ヒッピー/LAMY・モレスキン・トラベラーズノート好き/そしてアナログゲーマー

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