ひとつ手に入れたら、ひとつ捨てよう
「自分が望むものは、他人に与えることによってしか、手に入れることができない」
最近外出先で、外国の人が書いた「習字」を見ていたんだが、その中に書かれていた言葉。
誰の言葉なんだろうとかは実はどうでもよくて、この外国の人が「習字で日本語で書いた」ということがカッコよいなーと思った。
こういったモノ系格言は好きだ。興味があることは自然と目にとまる。
モノと生活は密接に絡んでいる。
たとえば、あなたが高い場所に上って、その街の「屋根」をカウントしてみてください。おそらくその街には、あなたがカウントした数と同じか、それよりも多く「結婚」が存在します。「窓」をカウントすれば、その街にはあなたがカウントした数と同じか、それよりも多く「生活」が存在します。
自分とモノの付き合い方というのは、昔から自分にとって割と深刻なテーマである。
その昔、自分が守っていたシンプルルールは、「自分より大きなものは持たない」といったルール。まぁそれが今では、「車を保有」し、「部屋を賃貸」で借りているので、守れていない。なかなか難しい。ほんとは、トランクひとつで生きていけたらよいなーと考えている(既婚者がこういうこと言うとマズイのかな?笑)。
トランクの中に何を詰め込もう?と考えるのはなかなか楽しい。
お気に入りの文庫本、Moleskine、筆記具、着替え2日分、歯ブラシ、iPod、財布、カメラ・・・こんな感じかな・・・ありゃトランクひとつ分もいらないかも。
で、ひとつ手に入れたら、ひとつ捨てるというシンプルなルールで暮らすのである。シンプルに暮らせるというのはカッコいい!Live simplyってヤツです。
たとえばスナフキンってかっこいいと思いません?
スナフキン語録
1.ぼくは、あっちでくらしたり、こっちでくらしたりさ。
今日はちょうどここにいただけで、明日はまたどこかへいくよ。
テントでくらすって、いいものだぜ。
きみたちは、どこかへ行くとちゅうかい?
2.自分できれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。
その気になれば、世界中でもね。
3.そうだな。なんでも自分のものにして、
もって帰ろうとすると、むずかしいものなんだよ。
ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、たちさるときには、
それを頭の中へしまっておくのさ。ぼくはそれで、
かばんを持ち歩くよりも、ずっと楽しいね。
4.それはいいテントだが、人間は、ものに執着せぬようにしなきゃな。
すててしまえよ。小さなパンケーキ焼きの道具も。
ぼくたちには、用のなくなった道具だもの。
5.ありがとう。でも、いまも考えたんだけどもちものをふやすということは、
ほんとにおそろしいことですね。
トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の彗星」からの抜粋
頭の中にしまっておけば、ずいぶん荷物は軽くなる!うーむカッコいい。
さて、そんな中、ただいま円高の影響かAmazonで、愛するMoleskineが死ぬほど安くなっています(2/13追記 この記事を書いたときは1000円ちょっとだったのですが、もう値上がりしてますね・・・)。買いあされば、簡単にトランクがあふれます!シンプルに暮らすのも楽じゃないぜ