Notebooker Than Paradise
今日から、Notebookersはソロ活動を開始することにした。
残念ながらトレードマークの象はウワバミに食べられてしまった。元々Notebookersのロゴの数字はライターの数を表していたので、ソロとなったことで「1」が表示されている。久しぶりにブログのテンプレなどを弄っていたら、ここ数年間でだいぶ技術は進歩したもんだなと思った。前よりもなるべくすっきりした感じにしてみた。サイドバーもいらないなと思って、取り去った。
最近、ノートブックについて書いたことがなかったので、気楽にオフビートな感じで文房具について書いていく。
ジム・ジャームッシュの作品に「Stranger Than Paradise」という映画がある。
常にオフビートな雰囲気が流れていて、なんとなく虚無感が漂う男と女が出会って…そして決して恋には落ちないというストーリーが展開される。
彼の映画の中では、常に登場人物達が出会う瞬間もしくは出会った後が描かれているのだけど、その人物それぞれが持っている世界感は互いに交差することなく、その関係性を深めるでも無く進む。なので、男と女が出会っても、恋に落ちることなく、その人物が持っている物語を掘り下げること無く、人物達はただA点からB点へ移動する。そんな感じの過程を描く。
風景にしても、きれいな場所が出てくることもなくて、人物も風景も音楽もなんとなく場違いなものをはめ込んでいる。まず人物をフレームにはめ込んで、そのギャップが反動となって物語は進み、淡々と描かれる。何でもない感じの台詞が妙に耳に残る。
「TVディナー」
「掃除のことは、ここでは “ワニを窒息させる” って言うんだ」
「フロリダまで来たっていうのに、どこも同じに見えるよ」
オフビートって響きが妙に好きだ。
オフビートという言葉の、僕の解釈は、期待されていることを裏切る、そういうリズムのことだ。
AとBが存在する時に、物語というのは大抵結論を求められることが多いのだけど、そうではないこともあるということだ。何事も起きないこともある。