Christmas signboard
さて、最近やっていた面白い仕事でカトリック教会で使用するクリスマス看板のお仕事がありました。
小さい画像で申し訳ないのですが、最初に仕上がったのは上のバージョンです。教会の皆様方といろいろお話をしたうえで、下記デザインに決定を致しました。見比べていただくと面白いと思います。
いろいろミーティングをしたのですが、キリスト生誕を表現した看板が良いとのコトでイメージは「ナザレの街に降る雪」をテーマに作成。それで出来上がったバージョンが上です。しかし、フランス人の神父さんのチェックで下のバージョンになりました。
では、どういった指摘があったのかというと、
■神様をイメージした両手と聖霊をイメージしたハトはカトリックでは重要な三位一体をしめしているのですが、クリスマスの表現には本来使われないとのことで、天使が良いのではないか。
■史実上、イエス生誕の時には教会はなかったため、馬小屋にして欲しい。
■イエス様の光輪の形が違う。本来聖人の背後に光輪があるのだが、イエス様は聖人ではないため形状を他の聖人と違うものにする必要がある。もしくは十字架のサインがあると良い。
■イエス様が生誕のときは、上空の星を目印に人々が祝福にかけつけたので星が必要。その星を目印に東方から三博士が訪問して贈り物を捧げたんです。お気づきの方がいらっしゃると思いますが、クリスマスツリーの上側に星をつけるのも重要な意味があるんですね〜。
さて、かのダビンチも教会側から指摘されデザインを変更したのですが、タカヤもその気持ちを少しだけ味わうことができました。教会のクリスマスに赤や緑は華美に使わないですし、サンタやトナカイも出てきません、どちらかというと皆さんのイメージはブルーで、トナカイよりも羊なんです。
なかなか楽しいお仕事でしたよ〜。では良いクリスマスを。
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12/20追記
かなり大きなカンバンでございまして、札幌のとある某教会にてイルミネーション付で飾られています。見かけた方は記念撮影をどうぞ。