Eames Side Shell Chair
長年愛用しているEames Side Shell Chair。20代の前半頃から一緒に同棲生活を行ってる相棒。
ずっとこの1脚を愛用しているうちに、最初のころはオフホワイトな感じだったのに、いつのまにかクリーム色となり、グラスファイバーの部分もすれて良い感じになった。木材ではないのに経年劣化がこれだけ楽しい人間くさい家具も珍しい。
もともとEamesを知ったのはウォーホルの本を読んでいたら関連で紹介されていたイームズ夫妻の残した「パワーズ・オブ・テン」というムービーの話だったかな。公園で寝ている男の人からカメラが引いていきどんどん画面は広くなっていき、宇宙を映し出し、そこから再びカメラはクローズアップして寝ている男の人にせまり、体内にまで侵入し、原子核を映し出し、宇宙と原子核は似ていますね、みたいなストーリー。
という風に、家具のデザインに収まらずイームズはさまざまな分野でいろいろやってたマルチな部分がある。
さてそんなマルチアーティストなイームズのサイドシェルチェアだが欠点がある。ケツが冷える、これが難点なのだ。そこで最近このモダンな椅子に似合うクッションがないかずっと探していたんだが、同じコトを考えていた人がいたようで、この椅子専用のクッションがあった。
http://www.mid-centurymodern.com/chair/seatpad.html
ほうほうカラーバリエーションもあって、可愛いじゃん。しかし4725円?ザブトンが?
納得がいかないので最近は結局のところ、部屋に近所の商店の粗品タオルを二つ折りにして、座ってる。ケツを暖めるためにはモダンもへったくれも無いのだ。